この値段な訳。

学生時代から、海外によく飛んでいた。

長い休みの時には基本海外だった。

そこで何を見てたか、、というと。Artと服。ひたすらこの2つ。

そして町歩き。そこに住む人たちの吐息を空気を感じたくてよく言う

”観光名所”にはほとほと行った事がなかった。

H&M,Forever 21を初めて購入したのは日本に入ってくる前のNYで。

Zara,Mangoは日本に入ってくる前のバルセロナで。

Issa Londonはこれも入ってくる前のLondonで。

Lush,は学生時代にいったケンブリッジで。

Desigalも学生時代に行ったバルセロナで。

Cold Stoneアイスも来日まえにハワイで。

banana republic,Dieselも学生時代に行ったハワイで。とか。兎に角日本に入る前に全部見てきた。

そして服に、大好きな服たちに家1,2ケンは軽く建つ位のお金も労力も、時間も費やしてきた。

”好きだったから”

これだけが理由なのだけど。

1着スカートだけで10マン越す物も、500円で買えるワンピも。”好き”と思ったら

即購入。そしてこの500円と10マンの価値の差はどこから来るのか?と観察してきた。

今では。巷には。¥1000-以下で買える服も溢れてて。それはそれでなんの問題もない。

資本があって、100000枚とか作れるならその値段で安く大量にはけたら利益は出る。

でもうちは全1点もの。生地も1着のためにわざわざ探して。1着のために柄合わせして。

着物も1着ずつ購入。だって着物の柄が、色が一番大切だから。Takako Hottaでは。

かつて。HKで立ち上げて。服を内輪だけで売っていた時に。

ある女性にワンピの原価を”2万”といったら吐き捨てる様に”2マンってツ””ありえない”と言われた。

残念ながら。pattern代だけで¥10000〜¥110000越え。サイズを変更するGrading代は別途。生地代はまちまちだけど厚手のストレッチとか素敵なraceだと¥3~4000/Mも不思議じゃない。Franceでraceを購入しようとしたら ¥8000/mだった。そして縫製代。

ここに、自分の働いてる労働分の料金は乗ってない。

”大量生産”により、私たちに多大な選択肢と幅の広がりをもたせた。

でも似た物が溢れ売れ残ったものは廃棄され燃やされ、

https://www.fashionsnap.com/article/2017-10-17/incineration/

”安さ”を追い求める消費者の希望に沿うため時給¥100にも満たない労働を強いられてる第3諸国の人達も大勢いる。

着物とストレッチを組み合わせた服のブランドを始める前、そういう服が欲しかった私はどこかに売ってないかと探した。しかしKimono Dressは存在しても日常に着られる素敵な着物を使用した服は見当たらなかった。

家にある捨てられない想いの篭った着物を現代にtransformed出来たら、、、そう思った。

そして開始して色々と愕然とした。

まず日本の工場。ほとんど難色を示す。うちは1点1点、着物の柄がどこに出るのか?どう出るのか?が1番のポイントだが着物の幅も長さもまちまち。要は1点1点オートクチュールの様に柄合わせして切って行かないと出来ないのだ。

でも工場は大量生産。100枚分をいっぺんに切って流れ作業。”やりますよー”と仰って。生地、ボタン、着物全部揃えて送って結局”大変すぎて無理”なんて断られたところは1、2箇所じゃない。

今うちを助けてくれている人たちは日本で個人で作ってくださってるtailorsさん達。Open当時から一緒に走ってくれてるHKのHelen,ShanghaiのLiliそれと大阪出身のエブチさん。

1枚¥10000-以下のWedding Dressが有る一方、 3千万のWedding Dressも有る。両方とも購入する人は居るのだ。

どこに価値を置いて、自分の価値をどの服で示すのか。

以上を含めて私は服の価格を決めている。大量生産じゃないから正規価格でご購入下さってる方がおられるのでバーゲンもしない。

売れ残ったら私、喜んで着る。笑

16,17日大門でのevent情報は以下で。

https://www.facebook.com/events/871468116370375/


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