Natsukoさん。

Natsukoさんという女性が居る。


東京と沖縄をほぼ毎月行き来して。すでに3年目。

沖縄のうちのClient様でNatsukoさん、という方が居られる。

彼女はうちの目の前に有る会社の多く入る建物の前で月〜土曜までお昼になるとDeliを売りに来る。そこに現地で取れた野菜も混ざっていて。

私は野菜目当てに彼女のDeliでちょくちょく買い物をするお客さんだった。

野菜を買っているうちに仲良くなり。沖縄のお部屋のお掃除もお願いできるか聞いたら

2つ返事で喜んで引き受けてくれた。

彼女は。Singleでお子さんを育て上げ。仕事を2、3掛け持ちして働きづめに働き続けている素敵な女性で。

うちの部屋のお掃除をする時に部屋から見える海の景色がとても好きだと言ってくれていた。

そんな彼女が。去年私に言った。

”初めて見た時からその帯のリボンのバッグに憧れてたの!””購入したいんだけど、、、”

私は正直驚いた。

なぜならば私は彼女の時給を知っていたから。

それでも彼女は瞳を輝かせて嬉しそうに”買いたい”と言ってくれた。

幾つか有る中からカバンではなくて取り外し可能なカバンにも他のものにも装着出来る

飾り帯リボンを購入。

”これに素敵なカバンを見つけるの!”と嬉しそうに言った。

今月戻った時に野菜を買いに現れた私には彼女は言った。

”どこに持っていってもあの帯リボンのカバン、褒められるの!!嬉しい!!!”

満面の笑顔だった。

そしてさらに言った。

”普段はこんな格好だけど、あの帯リボンに相応しい格好がしたいから今服も変えてて”

泣きたくなるくらい嬉しかった。

彼女はそれまでDFS(DutyFree Shop)のお土産やさんコーナーは行けてもBrand shopには入れなかったと言った。でもこのカバンを持ってから。自分が入っても恥ずかしくない、

自分はbrandに価する人間だと気付き、うちの鍵をつけるための(お掃除する時に自由に入ってもらうために鍵は渡してある)素敵なkeycaseが欲しいと言って初めて自分のためにCartierで一目惚れした真紅のkeycaseを購入したのだ。

彼女との立ち話のあと、私は彼女にプレゼントするちょっとだけ小洒落たTopsを買いに行った。彼女にどうしてもプレゼントしたかったのだ。

そして記念の撮影。

楽ではない日常の中で。

少しでも私のcreateしたものが人の希望になってくれた事が嬉しい。

そして”自分は価値の有る人間だ”と気づくきっかけになってくれた事が嬉しい。

尊敬を込めて。

夏子さんに捧ぐ。


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